……っぽい。
『同じことの繰り返しよ?』
『大丈夫、笠松君なら』
『全部受け止めるに決まってる。海月はもっと、笠松君に愛されている自分に自信を持ちなさい!』
そうだ、これは今までの恋じゃない。
笠松とだけの、初めての本物の恋だ。
ごしごしと涙を拭いて、前を見る。
目的地はバスルーム。
私、ちゃんと笠松とケンカしなきゃ--。
「準ちゃんっ!」
勢いよくドアを開け、なぜかスーツ姿のまま棒立ちで頭からシャワーを浴びていた笠松を、そう呼ばれるのが夢だったという呼び方で呼ぶ。
ハッと振り向いた笠松は途端に目を丸くして驚きの表情を見せたけれど、私は構わずズンズンと中に入り、シャワーに打たれてずぶ濡れになってしまっている顔を両手で挟んだ。
「笠松のほうこそ分かってないよ!私は、笠松が自分で思っているより笠松が好き!なんだって応援するし、協力する。ないかもしれないけど、力だってたくさん貸すよ。……だけど!」
笠松の頬がピクリと動く。
「だけど、私ってそんなに頼りないかな。相談相手にすらなれないくらい、頼りない……?」
「海月……」
「……なんで相談してくれなかったの」