……っぽい。
そんな中、一つ大きく息をした先輩は、目に強い覚悟を覗かせて、おもむろに口を開いた。
「プロポーズの答えなんて、もうとっくに決まってた。でもずっと、笠松に愛されている自分に自信が持てなかっただけなんだ。今日の自分の行動で確信したの。私、どうやら笠松のこと、本気で好き……っぽいんだ。だから--珍獣征服の夢、叶えさせてあげてもいいよ?」
「そ、それ、って……」
「うん。そういうこと。だから早く言って」
目をうるうるとさせ、ほんのりどころではなく耳まで真っ赤にしながら先輩が催促してくる。
先輩の言葉を引き継ぐ、俺のプロポーズを。
この場面でこういう顔とか、ホントに先輩はどこまで俺に溺愛させる気なんだろうか。
「それ、キスのあとで言っちゃダメですか?」
「う、焦らし作戦なんてやりおるな、お主」
「ぶはっ!どこの武将ですか!」
「伊達政宗公でしょ。仙台だけに」
思わず吹き出して笑ってしまうと、ここまで私に言わせておいて焦らすなんてドS!とでも言いたげな顔でじろりと睨まれてしまった。
俺だって、もうとっくに答えは出ている。
でも、もう少しだけ、この愛しい愛しい珍獣の照れている顔を見ていたい。