……っぽい。
私、けっこうオロオロしていたと思うけど。
それに、笠松は香久山さんにも私のことをクラゲだと言っていたようで、そこが正直、先輩に対してどうなの? って感じだ。
半裸で笑われてみてよ、斬新だから。
「で、なんで一発しなくちゃならんのですか」
「そこは俺の口からは言えません」
「えー」
ほんで結局、なぜオバハンの私が若者の笠松とえっちしてあげなければならないのかは、香久山さんは言うつもりはないらしい。
……じゃあ最初から言うなよ。
冗談だとしても、笠松に失礼である。
そうこうしていると、バスルームのほうからピーピーという電子音が聞こえてきて、その音が鳴り終わらないうちに香久山さんはホットミルクを豪快に飲み干し、腰を上げた。
どうやら乾燥が終わったらしい。
「じゃあ、まっつんのことお願いしますね」
「よきに介抱しときます」
「ははっ、そりゃあアイツ喜ぶわー」
そうして香久山さんは、まだ若干服に残っている笠松の残り香に眉をひそめると、私にそう言い残し、玄関のドアを開ける。
すると、何かを思い出したように私を振り向いた香久山さんは、また意味深な言葉を残す。