……っぽい。
「今まで橘さんに言ってきた言葉は、全部まっつんの本気です。アイツはただ、自分からああなったことがないから、うまく容量が掴めないだけなんですよ。回りくどく解釈せずにストレートに受け取ってやってくださいね」
「はあ……」
「ま、生殺しのまっつんは、見てるこっちからすると、かなり面白いんですけど」
やっぱり色々かわいそうだから、そう言うと、香久山さんは今度こそ帰っていった。
「あいだっ!!」とドアのてっぺんに思いっきり頭をぶつけ、ヴ~~っ!! と悶絶してから。
高身長もけっこう不便なのね……。
香久山さんが帰ったあとの部屋は、彼が巨体だったせいもあってか、やけに広く感じて、なんとなく落ち着かない気持ちになる。
とりあえず、オエオエが付いていますよと香久山さんに教えてもらったので、軽くシャワーを浴び、最近ではあんまり出番のなかった笠松曰わく“超絶ダサい”自前の部屋着に着替えた。
その間にも笠松が時折、苦しそうに呻くので、それが軽くホラーでもありつつ、でも笠松にこんなになるまで飲ませた原因は私なんだよね……と、胸にチクチクとした痛みを感じて。
そして、ほんのちょっとの愛しい気持ちのようなものがふわっと胸に降りてくるのが、なんとも不思議で、なぜかソワソワしてしまう。