知りたくなかった本当の気持ち
朝の休みが終わるチャイムが鳴った。
だから栗橋さんは教室に戻ろうとしていた。
そこを私は引き留める。
「何よ? 早く言いなさい」
腕組んだ態勢はまだ崩さない。
「若王子は十中八九気づいてるよ。
あんたが私を閉じ込めたこと。
私は言ってないし、あいつ何も言わなかったけど。
あんたの事、知ってると思う」
「何でそんなこと言うのよ」
少しだけ栗橋さんは動揺している。
それもそうだろう。
自分の株が下がるから。
「さぁね」
そんな彼女を私は置いて、先に教室に向かうのであった。