知りたくなかった本当の気持ち
「何ですか?」
「本当に自分のミスなのかい?
体育倉庫での一件は」
戸成先輩の目が真剣だ。
彼の言葉が終わるくらいに生徒会室のドアは閉ざされ、彼と二人っきりとなる。
二人しかいないこの空間に、私は彼の言葉を誤解してしまう。
まるで個人的に私の心配をしてくれているかのように。
「はい…。
そうですよ。
私もミスくらいしますよ」
ハハハと笑って見せる。
だけど戸成先輩はいつもみたいに、笑い返してくれない。
「正直言うけど、こんな簡単なミスを來奈ちゃんがするとは思えないんだけど。
まぁ目撃者がいたわけでもないから、強く閉じ込められたことを言うわけにもいかないし」