私の居場所
「やっぱり園は温かい。」
私は福山さんの笑顔に唖然としていた。
「福山さん…。」
思わずそう呼ぶと、福山さんはじろりとこっちを見る。
「颯太と呼べと言ってるだろう。」
そして隅に追い込まれ、顔を覗きこまれる。
「もう一回口を塞ぐぞ。」
そうやって福山さんはじりじりと迫ってくる。
唇同士が触れそうになった時、私の口から彼の名前が零れ落ちた。
「…そ、…颯太、…さん?」
私の目の前で吹き出す福山さん。
「なんで呼び捨てじゃない上に、語尾が疑問形な訳?」
今度は福山さんの方が笑いが止まらなくなったみたいだ。
「園はやっぱりおもしろい。」