私の居場所
そんな二人の話に入るかのように、私は慌てて言った。

「私は身体がもう少し本調子になるまで、結婚は考えられませんから大丈夫ですよ。」

私は本心を答えた。

結婚をしないと、もう少しお母さんに心配を掛けてしまうけどね。

そう心の中で思っていると、何やら視線を感じる。

みんなに気が付かれないように、自然に視線をぐるりと回す。

ああ…。

颯太さんはこれまでの話に一言も発せずに聞き役になっていた。

そして腕組をしながら、私をじっと見つめていたのだ。

一瞬目が合ったが、私はそらした。

でもそれでも分かるほど、視線は突き刺さってくる。

気が付かなければ良かった。

その後のみんなの話し声はあまり耳に入らず、頷いて微笑んでいるうちに休憩は終わった。









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