私の居場所
「せっかく園との生活が順調に始まったと思ったんだけどな。」

ぼそりと颯太さんは言った。

そんな颯太さんの言葉に私は何だか急に寂しくなった。

ぼんやりと私は颯太さんを見つめた。

「向こうはすぐにでも人が欲しいそうだ。明日出発する。」

そんな私の目を見つめながら、颯太さんはつぶやく。

「明日?」

私は驚いて身体を半分起こしてしまった。

「こら、暴れるな。園の温かさを充電してるんだから。」

少し颯太さんの手に力が入る。

「社長には世話になっているからな。ちゃんと向こうで頑張ってくる。」

今日の颯太さんは優しい。

「今日は夕飯の後、向こうへ行く準備を手伝ってほしい。」

そう言って私を離すと、助手席に颯太さんは身を沈める。

その様子を見て、何となく車を動かさなければいけないような気がして、私はエンジンをかけた。
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