私の居場所
結局持って行く荷物は自分で用意した颯太。

私は昨日買って来たものを片付けている。

実はエプロンは二つ用意してくれてあったようで、そのうちのひとつは昨晩から使っている。

今風のカラフルな割烹着スタイルのもの。

袖も全面もすべて服を覆ってくれるため、昨晩のような揚げ物の時は有りがたい。

もう一つをゆっくり開けた。

カフェで見るような腰に巻くスタイルのショートのもの。

こちらはデニムのものだ。

どんな顔をして買ってくれたんだろう。

あれから考えてみると、昼食中に颯太は電話がかかってきたと言って、先に食べ終わると席を外した時があった。

あの時しか考えられない。

同じ大きな袋の中に、もう一つ袋が入っている。

これが言っていたおそろいの部屋着なんだろう。

私は思わず抱きしめていた。

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