私の居場所
私は車を止める。

「こら、ちゃんと答えろ。」

シートベルトを外して、颯太が詰め寄ってくる。

「園!」

颯太の声が大きくなる。

私はそれに負けないくらいの声を出す。

「しょうがないでしょ!それ聞いたら不安で不安でしょうがないんだから!」

ふっと顔の表情が変わった颯太。

「私には何にもないんだから!」

懸命に私は叫ぶ。

その瞬間、私は颯太の匂いに包まれた。

「園、それだ。そうやって俺にぶちまけたらいいんだよ。」

颯太は私の右肩に顎を乗せた。

「それが出来たら、園はもう大丈夫。」

私は目を閉じた。

「ずっと颯太が私に求めていたのはこれだったのね。」
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