私の居場所
「あっ。」

「どうした?園。」

私の様子にびっくりした様子の颯太。

雅さんは颯太が帰ってきたら、見習いから一人前の職人として扱うって言ってなかったっけ。

じっと颯太を見る。

「どうした?」

颯太もまじまじと私を見る。

やっぱり内緒にしておこう。

この事はこの場で私が言う事じゃない。

「ううん。何にもない。」

私は焦って目を伏せる。

「まあ、良いけどさ…。」

そして私のひざ裏と首に手を回す。

どうも今度はちゃんとお姫様抱っこをしてくれたようだ。

「園。もう話は良いだろう。」
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