私の居場所
車に乗り込むと、運転席から私は福山さんに聞いた。

「私の母にどういう説明をするつもりですか?」

「ん?大丈夫だ。園はうなずいていれば良い。」

余計な事を言ってもらって、お母さんにこれ以上心配を掛けたくない。

ただでさえ、30歳を過ぎた娘が身体を壊して実家に戻ったのだ。

でも…、多分福山さんを連れて行っただけで、変に心配を掛けるかも。

何だか憂鬱になって来た。

でも助手席の福山さんは鼻歌を歌いながら、呑気に構えている。

仕事での作業服を着替え、白いTシャツにシンプルなシャツをはおって、そしてジーンズ。

怪しい人には見えないだろう。

でもいつもより若く見えるかな。

それから20分ほどして自宅に着いた。

駐車場の前で福山さんを降ろすと、私は車庫に車を入れる。

その車の音が聞こえたのか、お母さんがひょっこりと玄関から顔を出す。

「お帰り。」
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