私の居場所
「まあ、明日一日で何とかしよう。」

そういうと福山さんは手を合わせてごちそう様をすると、食器を運び始めた。

夕食の食器の片づけは福山さんの担当。

こうして役割分担も出来つつある。

私も食器を運び、コーヒーを入れる準備をする。

この夕食後のコーヒータイムが当たり前になってきている。

「なあ、園。このマグカップやお茶碗、箸なんかは新しいのを揃えないか?毎日使うものは特にさ。」

確かにこの辺は元々福山さんの家にあった貰い物が多くて、使えればいいというものばかり。

「そうですね。あと保存用のタッパとかはいろんな大きさがあると、朝御飯も作り置きしていけるかな。」

私もここ最近の様子を思い浮かべる。

「園の部屋着も買って来よう。」

嬉しそうに福山さんは言う。

私は工場にしゃれた格好をしていくわけではない。

だからそのままの格好でここで料理をしても不便はないのに。

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