偏食系男子のススメ【完】



「……翔ちゃんには関係ないもん」


「関係ある。お前がこなきゃせっかく決めたシフトが狂って迷惑だ」


「ふえっ!? そっちの心配なのお!?」




体を起こした川端さんは、もうっと翔くんを睨みつけるけれど、安定して怖くない。


何故かぶりっこしてるように見えるから美少女って損なのかもしれない。




「ていうか何で今まで休んでた」


「か、風邪が悪化して……」


「お前の母さんがうちにきて、きらりが不登校になったって泣きついてきたけど」


「ほんとに!? ズル休みなのママにバレてたのお!?」


「嘘だけど」




……すげえ翔くん。川端さんの扱いに慣れてる。カマかけ成功じゃん。


ていうかやっぱりズル休みしてサボってただけかよ。ハーゲンダッツ追加で買わせよう。


なんて思っていれば、自分の失言に気付いた川端さんがサッと顔を青ざめて、また毛布にくるまった。肉巻きみたい。




「か、翔ちゃんのバカア」


「……なんかもういいや、疲れた。私帰るね翔くん」




コップのコーラを飲み干して立ち上がれば、それに続いて翔くんもベッドから離れた。





< 105 / 310 >

この作品をシェア

pagetop