オトナの恋を教えてください
どうしたって言うんだ。でも、俺も話を聞く時間がない。
社外でアポイントがあるし、その前に昼メシは済ませたい。


「ま、いいや。俺、これから外出だからついでに受付に渡してくわ」


「そんな!悪いです!」


「いーの、いーの。あ、今夜、予定通り高田馬場に20時で」


俺はいろはの手から盆を奪い、困り顔の彼女に約束だけ念押しして背を向けた。

受付の女子社員にお盆を渡した時、ものすごく変な顔をされたのも気にしなかった。


「デー管の。よろしくー」


俺は呑気に言い残して外出したのだった。




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