オトナの恋を教えてください
「……そういう態度なら、私たちにも考えがあるわよ」


田亀がドスの効いた声ですごむ。この調子で何人の女子社員を恋の舞台から引き摺り下ろしてきたんだろう。

しかし、いろははきりっと田亀を見据えた。


「どうされますか?いじめの対象にしますか?悪い噂を流しますか?お好きになさってください」


いろはは冷静に、且つ真剣な面持ちで告げた。


「私に何をしようが私は屈しません。でも、柏木さんに迷惑がかかることなら許しません。どんな手を使ってでも、先輩方を叩き潰します」


「叩き潰すとか……たかが窓際部署の新入社員が何言っちゃってんの?」


反論する検見川を、ひやりと一瞥するいろは。
ちょっと迫力のある視線だ。


「なにしろ私“コネ入社”らしいので。皆さんの査定に関わることくらいできるのではないでしょうか?」
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