オトナの恋を教えてください
柏木さんが腕を伸ばし、私の口の周りをこする。どうやら泡がついていたみたい。
「おこさま~」
「ハイ、返す言葉もないおこさまです」
オープンテラスからは先ほど二人でくだってきた坂が見える。観葉植物の間、水族館から帰る家族連れが視界に映った。
小学生くらいの男の子と両親が仲良く手をつないで歩いている。
時刻は9時過ぎ。
ちょっとだけ遅くまでの外出は、彼の夏休みの特別な思い出になるんだろうな。
「夏休みっていいよな。俺も子どもの頃は親や姉と出かけたな。動物園とかさ、プラネタリウムとか。いろはは?」
「私は……母が企業してからはほとんどありません」
「そっか」
悪いことを言ったというような気の使い方はされなかった。
柏木さんは静かに頷いただけだ。
「おこさま~」
「ハイ、返す言葉もないおこさまです」
オープンテラスからは先ほど二人でくだってきた坂が見える。観葉植物の間、水族館から帰る家族連れが視界に映った。
小学生くらいの男の子と両親が仲良く手をつないで歩いている。
時刻は9時過ぎ。
ちょっとだけ遅くまでの外出は、彼の夏休みの特別な思い出になるんだろうな。
「夏休みっていいよな。俺も子どもの頃は親や姉と出かけたな。動物園とかさ、プラネタリウムとか。いろはは?」
「私は……母が企業してからはほとんどありません」
「そっか」
悪いことを言ったというような気の使い方はされなかった。
柏木さんは静かに頷いただけだ。