オトナの恋を教えてください
なんと、そこには柏木さんが手を振っていた。


「柏木さん!!」


「よっし!成功!斉田さんの情報、大当たり!」


柏木さんがガッツポーズをしている。

イエイエ、そうじゃなくてですね。

なんで、そんなところにいるんですか?


「危ないですよ!降りてください!」


我が家は10階だ。
柏木さんのいるのは9.5階といった位置だけど、落ちたら命はない。


「俺は大丈夫。見てくれよ、このセルフィースティック。柘植が持ってるのかっぱらってきたんだ。いろはを呼ぶには役立ったけど、こういうの持ってる男子ってどう思う?」


柏木さんは状況無視で呑気なことを質問してくる。
私ひとりが慌てているなんて、まったく変な話だ。


「本当に危ないです!やめてください!そこから降りてください!」


「確かに危ないんだけどさ、いろは。こっちに来られるか?」
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