オトナの恋を教えてください
「いえ、私は偶然ですよ。新人なんて能力は一律だと思いますし」


美野里に気まずい想いをさせたくないので、私は母に答える。


「うん、私、いい奥さんになれるように頑張るね。家事全般、しっかりできるようになってからお嫁に行くよ」


「やる気出してちょうだいよ。あなたのペースじゃ、結婚式に間に合わなさそうだわ」


まだ、お見合いだって決定じゃないのに。
母の口ぶりでは、決まったら結婚までの時間はあまり無さそうだ。

私は素直に頷いた。


「へへ、一生懸命やる」


私の苦笑いを、美野里が心配そうに見ていた。






< 85 / 317 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop