課長の独占欲が強すぎです。

 幼かった私に恋を教えてくれた少女漫画。もし出会えなかったら、私はちゃんと和泉さんと恋が出来ていたのかな。

 『超大型新連載・蒼い鳥』と描かれたレジーナの表紙に、ポトリと一粒涙が落ちた。

 私に恋を教えてくれた雑誌から、私は多くの女の子の憧れを奪おうとしている。

 そんな事がしたくてこのひまわり出版に入ったんじゃないのに。

 夢と責任と恋の狭間で、私は苦しすぎて涙を止められなくなった。

 必死になって溢れる涙を止めようとしていると。

「探した。ここにいたんだ」

 ふいに入り口から声を掛けられ、私は驚いて顔を振り向かせる。

「東主任……」

「やっぱ泣いてる。そんな予感がしたよ」

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