課長の独占欲が強すぎです。
***
果たして本当に肋骨不全骨折の診断は正しかったのだろうかと、疑問を持たざるを得ないほど和泉さんは翌日も平然とパワフルだった。
仕事も普通にこなし、翌週には草野球にまで出かけてしまう有様だ。
それなのに家に帰れば私に看病を要求してくるというとんでもケガ人で、もはやこれは看病ごっこだと呆れつつも、私はしばらく彼の部屋に泊まりこんで暮らした。
看病とは言っても食事を「あーん」で食べさせ、お風呂に一緒に入って健全でない洗いっこをして、あげく夜は普通にベッドで襲われるという毎日だけど。
そんなこんなで年も明け無事に新年を迎えた1月。
ついに有栖川栞原作の新連載が載った『レジーナ』が発売され、営業会議の目論見どおり売り上げは大幅な伸びを見せた。
あの忘年会以来、和泉さんへの有栖川栞の担当編集の打診はなくなったようだ。
心配されていた彼女の原稿の遅れも解消したとかで、『蒼い鳥』の連載はますます好調を見せている。