課長の独占欲が強すぎです。

 コーヒーをひと口飲んでからサンドイッチを口にする東さんを横目に見ていると、お昼に宍尾さんが食事をペロリと3人前平らげてた姿が頭を過る。

 当たり前だけど、東さんみたいな食べ方が普通だよねえと感じながら、ひと口で私の3倍は食してしまう異色な食べっぷりを思い出してクスクスと笑ってしまった。

「なに?」

「すみません、なんか宍尾課長の食事姿思い出しちゃって。凄いですよね。食べる量も早さも人の倍。ひと口なんて私の3口分はありますよ」

「あはは、確かに」

「でも、すごく綺麗な食べ方するし、見ていて気持ちいいですよね。最初は圧倒されたけど」

 思い出し笑いをしながらコーヒーを口にすると、少しだけ沈黙が落ちる。東さんが手に持っていたサンドイッチを包装の上に置く音が聞こえた。

「橘さんって宍尾課長の事どう思ってるの?」

< 61 / 263 >

この作品をシェア

pagetop