氷の歌姫

見渡す限り、蒼い巨大な結晶がそびえ立つ空間


普段はクリーム色なんだが


聞こえるのは、自分の足音と、幾重にも響く歌声のみ



巫女一人一人違う、祈りの詠。


それを歌う声を目印に歩いていく



扉から、歩いて十数分後



部屋の中心にたどり着いた


「今日はここか」


どれも見上げる大きさの結晶
その一つから、歌声が響いてくる


その内部にぼんやりと浮かぶ、真っ白な人影を・・


「おい シェル。
結界を停止させろ‼︎
訓練時間はとっくに過ぎてるぞ‼︎」


俺は怒鳴りつけた


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