極上ドクターの甘い求愛
いきなり、岩崎先生のことをどう思ってるのか、なんて聞かれても……
――困る。
それが、今の私の心の返事だった。
「……反省、してます。」
『は?』
おかわりのビールを呑んでいた先輩は、私の言葉を聞くなり、上唇にビールの泡を乗せて私をガン見する。
なんか、私っていつも先輩を驚かせてばかりだけど…。もしかして、言葉が足りない?
「昨日、岩崎先生に、告白されました。その時やっと、先生の気持ちが遊びなんかじゃないって分かって…それに今の今まで気づかなかった自分が情けなくて恥ずかしくて…反省してます。」
『お、驚いた…。告白を受けて反省するとか、咲坂ちゃん、いくらなんでも真面目すぎ…。』
「?そ、そうですか?」
『うん、……プッ!ほんと、咲坂ちゃん…っ面白すぎるから…っ!』
「えっ、前田先輩!?」
いきなりお腹を抱えてゲラゲラと笑い転げ始めた先輩に、私はアタフタする。
私……何か可笑しなことでも言った!?
自分で、さっきの自分の発言を思い起こしてみても、何ら引っ掛からない。
前田先輩の笑いのツボって、相変わらず浅いな…。
笑いすぎて涙まで浮かべている前田先輩にハンカチを渡しながら、そんなことをぼんやりと思うのだった。