極上ドクターの甘い求愛



「ちっ、違うよ!付き合ってなんかッ」

『へー、じゃあ岩崎先生の片思いか。』

「……っ」


なんだか、さっきよりも日野くんの声色が冷たい気がするのは、ただの気のせい?

それに、ちょっと不機嫌そうに見える――。

"片思い"を妙に強めに言う日野くんに、戸惑いを感じた。


『……俺、病室戻るわ。』

「っ、明後日、頑張ってね!」

『……おー。』


ちょっとご機嫌斜めな日野くんは、私とは目を合わさずに休憩スペースから立ち去って行った。

一体、何だったんだろう。……私、日野くんに何か気に障るようなこと、しちゃった?

うーん、うーん、と考えても、私が日野くんの呼び方にまだ慣れていないことくらいしか、彼を怒らせてしまう原因は考えられなかった。


「っ、大変…!岩崎先生が…!」


ふと、岩崎先生との強引な待ち合わせのことを思い出した私は、長椅子に置いていた自分のバッグを引っ掴むと、慌てて駐車場に向かった。



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