極上ドクターの甘い求愛



『迷惑って…そんなこと、思うわけないでしょ?』

「だって…っ、だって、」


先生なら、私が何も言わなかった理由を言えば、そう言ってくれると分かってた。

"迷惑だなんて思わない。"

そう言うと分かってたから、言えなかったんだ。


「先生は…っ、私にとって大切な人だから…!」


震える声で、それでもこの気持ちを伝えようと、懸命に言葉を紡ぐ。


『…ま、ゆちゃん……?』


私の言葉に驚愕したのか、目の前の岩崎先生は固まってしまった。

強かったはずの私を握る手も、次第に弱くなっていく。


「大切だから、迷惑かけたくなかった…!先生の前では、大人な私でいたかった…!あんなことでめげているような、泣いてしまうような、弱い人間だと、先生には思われたくなかった…!だから、言えなかった…っ」


こんな私に素敵な笑顔を向けてくれる先生に迷惑はかけられないと思った。

こんな私を可愛いと言ってくれる先生を幻滅させるようなことをしてはいけないと思った。

こんな私を好きだと言ってくれる先生に似合う女性になりたいと思った。

――先生のことが、好きになってしまったから。

――先生のことを、大切だと、思ってしまったから。



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