極上ドクターの甘い求愛
その突然の行為に、ビックリを通り越して放心状態に陥ってしまった私は、抵抗どころじゃなかった。
身体が、全身が、まるで私自身ではないかのように動かない。
この固まった身体を動かすにはどんな風に力を入れればいいのかも、頭が真っ白になっている私には分からなかった。
「~~~っ」
先生の美しい顔が、今まで感じたこのない至近距離にいる。
そのことだけでも心臓が射貫かれるほどの衝撃なのに、唇が触れ合ったままの状態が続いて、息もできない。
『……繭ちゃんが帰るなんて冷たいこと言うから、お仕置き。』
「ッ――!」
ゆっくりと先生の柔らかな唇が離れていっても、未だ硬直していた私に、先生は悪戯っ子の顔を浮かべてそう言った。
お仕置き、って……っっ
あまりにも行為のハードルが高すぎる。
頭がパンクしている、そう思った。