極上ドクターの甘い求愛
どうしようどうしようどうしよう
こんな時、どんな顔をするの?何て言えばいいの?
――分からない。
今、目の前で通り過ぎて行った出来事全てが初めてすぎて、何も言えない。何もできない。
ただ、この時の私は、人生で一番顔を赤く染めていることだけは、回らない頭の中で感じた。
『……降りないなら、このまま俺の家に繭ちゃんをお持ち帰りしてもいいのかな?』
「へ、」
『俺は大歓迎だけど。』
さっきまでキスをしていたことなど感じさせない程の爽やかな笑みを浮かべる先生と目が合う。
その瞬間、ああでもそしたら、さっきのお仕置きはいらなかったね?なんて、意地悪なことを口にした。
「え…っと、あの――」
『ま、お仕置きなんて、繭ちゃんにキスするための口実だけどね。』
「~~~っ」
それは、お仕置きでもお仕置きじゃなくても、先生は私にキスをしたという意味を表していて。
それが分かってしまった私は、羞恥心でより一層心がきゅううっと苦しくなった。