極上ドクターの甘い求愛



『愛されてんねー、咲坂ちゃん!』

「茶化さないでくださいよー…。」


オレンジジュースの入ったグラスを片手に、先輩はアハハと豪快に笑って見せる。早速私で遊んでいる証拠だ。

先生が私を愛してる?そんな冗談、笑えない。

先生は私で"遊んでる"んだ。これが現実。

女なんてより取り見取りの先生が、私みたいな地味で可愛げもない女を好きになる理由が見つからない。


「だいたい、私が飲み会に参加したって先生には関係なくないですか?一緒にお酒を交わすわけでもないのに。」


よくよく考えてみれば、おかしな話だ。

私が飲み会に参加したって、いつも可愛らしいナースさん達を周りに囲んでいる先生とは飲み会の席でご一緒したことなんてないんだから。

私はずっと薬剤部のメンバー(特に前田先輩と。)と飲んでるし、先生は挨拶回りとナースさん達の相手で大変そうだし。

飲み会で私と先生が接触したことは一度もない。

だからきっと、私が飲み会に参加するどうこうの話なんて、先生にとっては世間話――なはず。私がそう思いたいだけだけど。



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