極上ドクターの甘い求愛
『分かってないなー、咲坂ちゃんは。』
「…何がですか?」
『別にー?』
……時々、先輩は肝心な話をしかけて、口を閉ざすことがある。
自分で吹っかけておきながら、コアの部分を聞こうとすると途端に何も言わなくなるんだ。
だからちょっと、戸惑う。
『ほらほら、サラダが来たよ!栄養栄養!』
「えっ、そんなに食べれませんよー!」
私のお皿を掻っ攫って、中央に置かれたサラダをてんこ盛りに私のお皿へ盛っていく先輩を止めようとしたけど、無理だった。
この飲み会に5000円も払ったわけだし、食べないと元が取れないか、と貧乏性が顔を出した私は、最近値打ちの張っているお野菜を口に運ぶ。
「…そういえば、先輩って岩崎先生と同期――でしたよね?」
『ん?あー、そうだったねぇー。』
ふと思い出したことを確認するように話しかけると、先輩はふっと懐かしそうな顔を浮かべた。