極上ドクターの甘い求愛



呆れ顔を隠せない私を見た先生は、男の一人暮らしなんてこんなもんだよーなんて、空笑いで言いやがる。

……それでも限度ってものがあるでしょう、限度ってものが。

缶ビール3本って…一体どんな食生活をしたらこうなるの?


「…あの、先生って家で自炊してます?」

『ん?あー……そういえば、ない…かな?』

「はぁー…。」

『あっ、でも!ちゃんと調理器具はあるから大丈夫だよ!』


何が大丈夫なのよっ!

冷蔵庫の扉をパタン、と閉めた先生は、取り繕うように大丈夫大丈夫、と言う。

先生のこの態度から推測するに、きっと家であまり食事をしないのだろう。大抵は外食か、それともコンビニかスーパーのお惣菜か。…まぁ、先生なら前者の方が割合は高いだろうけど。


「…とりあえず、食材買いに行かないと――」

『買い物に行こう!ねっ』

「は、はい…。」


私の言葉に被せてくる先生はすごくキラキラとした瞳で私を見つめてくる。

……え、何でこの人こんなに楽しそうなの?



「じゃあ、私これから行ってくるんで――」

『え?ダメだよ、俺も行く。』



< 69 / 234 >

この作品をシェア

pagetop