極上ドクターの甘い求愛
『――何作ってくれんの?』
デニムにVネックの上に紺のパーカーを着こなした岩崎先生とやってきたスーパーで。
買い物かごを乗せたカートを押している先生は、野菜コーナーの方へと進んでいく私を追いかけながら私に昼ご飯の内容をしつこく聞いてくる。
何作ろうかなー?
「…まだ秘密です。」
『もったいぶるなぁ~!教えてよ、』
「いやでーす。」
繭ちゃんのケチー、と言いつつも、先生はどことなく楽しそうだ。
失敗しにくいやつがいいよね。……うん、肉じゃがにしよう。
あっさりと献立を決めた私はじゃがいもが並んでいる棚へと向かう。
ここの買い物代は先生が払ってくれると言ってくれたけど…あまり高いものは買わない方がいいよね。でも、健康第一な先生にはやっぱり新鮮で無農薬の方がいいのかな。
自分用だったら絶対一番安いものを迷うことなくカゴに放り込むのだけど、岩崎先生のために作るとなると話は別だ。
40円も差がある2種類のじゃがいもを両手にうーんと悩んでいると、隣から先生に名前を呼ばれた。