極上ドクターの甘い求愛
――「~♪~~♪♪」
1時間ほど前に買い物を済ませて帰ってきた私は岩崎先生の広いキッチンで玉ねぎを切っていた。
先生はさっきお風呂に入ってくると言ってお風呂場に行ったばかり。
元々お菓子作りが好きな私は、料理も人並み以上に好きで、よく鼻歌を歌いながら作っちゃうタイプ。
最近は自分自身にしか作らないことが多かったからか、他人のために作ること自体久しぶりで(つい最近先生に生キャラメル作ったばかりだけども)、余計に気合が入る。――決して岩崎先生のことを思ってとか、そんなんじゃない。――はずだ。
「うー…涙が止まらない~…っ」
玉ねぎの匂いが涙の分泌を促すことをテレビで見て以来、玉ねぎを切るときは鼻呼吸ではなく口呼吸してるんだけど――3玉目を切るころには涙があふれまくっていた。
誰か……私の涙を止めて。
切実な思いを抱えながら、全ての具材を切り終えた私は、お肉とじゃがいもをすでに炒めている鍋に残りの肉じゃがの具材を投入した。
よし、肉じゃがはあとは味付けして煮込めばいいだけだから――。
じゃがいもに火が通るまでの時間、お弁当に入れる食べ物を作り始めた。