自称異物少女と誠の武士





勢いよく起き上がり、声を荒げて言う。



「それじゃあ言わせてもらいますけど、山崎さんは私のことを日向って呼んでくれたことないですよね?人の話もまともに聞いてくれないし。いつも上の空だし。本当に私のこと好きなのか謎なんですけど」



初めて不満を口にした桐谷に対して俺も同じように思ったことを口にする。



桐谷の不満の中には俺が思っていたこともあったから。



「それはこちらの台詞だ。お前は俺を選んでくれたが、俺が副長に勝てる要素などあったか?お前は副長といる時の方がいつも楽しそうだ」



俺の不満を聞いて桐谷の目付きが変わる。



鋭くなり俺を睨んでいる。



「それ本気で言ってるんですか?」



そう問う声は低かった。




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