新選組へ ~ 連理之枝 ~
昼前に、久しぶりに佐々木殿が来た

「様子は、変わらないようだな?」

「はい」

昨夜まで、元気いっぱいだったのは、内緒


佐々木殿が誠を抱っこしたいと言うから

渡した


あんなに嫌がっていたのに

大人しく抱っこされている

佐々木殿に頭を撫でられても

平気そうだな…


「フッまるで別人だな?
嫌がってくれぬのでは、面白くないな…」


嫌がっているって、わかってたのかよ!!


若干、ひきつつ誠の様子を見ていると


「このまま記憶が戻らなければよいな」

「どうしてです?」

「家茂様が取り戻したがっているとか」

「紅葉様を亡くしたからですか」

「だろうな」


勝手な…

あんなに、苦しんで

こんな風になってしまうのに

まだ、利用するつもりかよ!?


「土方!!怖い顔をするな!!」

「あっ 申し訳ない…」

「ははっ
土方、夏弥と俺は、江戸にいる頃から
知り合いでな」

「え!?」

「俺は、夏弥を歳の離れた親友だと思っている!
夏弥は、鬱陶しがっていたがな?はははっ
誰とも関わらないし、喜怒哀楽のない
変わった奴だと思っていた
記憶が無くなると知ったのは、1年くらい前か…
その時、嘘の記憶をすり替えられていた
夏弥は、操られていた
どうやってかは、わからないが
慶喜様は、記憶をすり替えられる
何度も繰り返している
俺が知っているとわかれば…
夏弥は、1人になろうとするだろう
土方…夏弥は、何か話したか?」

「いえ…何も」

実際、何も聞いていない

たとえ聞いていても

話さねぇけど

佐々木殿と誠が、知り合いだったことは

正直、驚いた

親友か…


そんな風に見えなかったけど?



佐々木殿が帰った後


皆にも、佐々木殿の話をした


皆も、俺と同じ反応だった

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