新選組へ ~ 連理之枝 ~
本当の仲間
東宮様が目を覚ますまで、総司は
離さなかった

目覚めてから東宮様は、言った

東「2人が帰るころには、お香の効果は
なくなっているだろう…
その間の記憶は、鮮明に残る
変わってしまった、思想を戻すことは
容易では、ないだろうが
其方達なら、心配ないだろう
元通りの人格を取り戻すには、真剣に
根気強く向き合うといい」

にっこりと笑顔だったから

俺達も頷くとき、笑った

誠が言うなら、間違いない

俺達の頑張りで、元に戻せる!!



沖「あの…東宮様…」



総司が俯き、もじもじと声をかける


東「なんです?」

沖「総司って呼んでくれませんか?」

東「ふっ 総司」

沖「わぁ!!」

嬉しそうな総司は、東宮様に抱きつく

東「はははっ なんだ?」

沖「東宮様…忘れないで下さい!
貴方は、新選組の仲間で
僕達の家族です!!
ずっと…忘れないで下さい!」

俺「総司の言う通りです!!
貴方は、確かに俺達と生きて
俺達と笑い合って、ずっと一緒にいたいと…泣いてくれました
俺は、忘れない!!東宮様は、誠は!!
俺達の大事な家族です!!」


東「ずいぶん、幸せだったのだな俺は…
ありがとう
心は、ともにある!
たとえ離れていようとも、新選組を想う
其方達の仲間や家族でいれることを
心から、誇りに思う!!
ありがとう」



さよならは、言わなかった


また、とも言わなかったが



生きてさえいれば…会える



本気でそう思った



だから、俺も東宮様を後ろから抱きしめた

総司と挟み撃ちだから

「あったかい」

東宮様は、とても幸せそうな声で

誠が寝る時にいつも言ってた言葉を言った


これは、俺の好きな言葉だ


嬉しかった


「誠…俺達と出会ってくれて、ありがとうな!!」


沖「誠!!大好きです!!」


いつまでも、こうしていたいくらい

離れがたかった



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