新選組へ ~ 連理之枝 ~
影が風邪をひいてから、もうずいぶんたつ

食事をとらずに、看病を拒むので

長引いている

俺「影!!いい加減にしろ!!
このままでは、治るものも治らぬぞ!!」

影「うるせぇ…そのうち治る
くんじゃねぇよ!鬱陶しい顔見せんな!」


俺「同じ顔だろうが!!」


影「真似すんな!!ゲホッゲホッ」


俺「大丈夫か?」


影「さわんな!!」 バシッ


肩を揺らしながら、苦しんでいるのに

まったく…

なんて、意地っ張りなんだ!?





父上からの指令で、影に近づくことを
禁じられた




訳がわからない…




そういえば…




影は、なんて名前なんだ?



天「影の名前など、知る必要はない」



影が女だと知ったことは、誰にも言っていない

言ってしまえば、引き離される気がした

お梢と引き離しておいて、自分は離れたくないなんて、むしがいいと思う


だが… 影を思う気持ちが

すでに自分では、止められないほど膨らんだ



影の風邪は、治るのにひとつきかかった










まさか?


と、ずっと考えている



俺の風邪を口移しで、取り上げたのか?




まさかな…
















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