新選組へ ~ 連理之枝 ~
【土方】

まさか……禿げたのか?

誠は、気にしなくても、俺はするだろ!!

頭をわさわさ触るけど、ツルッとしない

自分では、わからない禿げなのか?

布団に入った誠を見ると、うんうんと

頷いていた

「ごら!何、1人で納得してんだよ!」

誠は、わかりやすく寝たふりした

くっそー


俺も布団に入った

「なぁ?俺…禿げてんのか?」

素直に聞いてみた…

誠が、パチッと目を開け

「意味のわからない質問やめて下さい!」

「は?誠が意味のわからないことしたんだろ?」

「してません」

コノヤローと思いながら、抱きしめた

「土方さん、暖かいですね」

「お前は、外にいたから、冷てぇ」

いつもより、力を入れて抱きしめた

「衆道では、ないですよね?」
「お前なぁ?喧嘩売ってんのか?」

「土方さんには、勝てませんよ」
「永倉と山崎に勝ったのに?」

「はい」

誠が何考えてんのか、サッパリわからない

「おやすみ」
「おやすみなさい」

俺は、誠に抱きつくと落ち着いて寝れる
誠は、警戒していると今日知った


これから少しづつ、誠を知れば良い

過去なんて、誠の言うように

終わったことだ


誠が、皆を信頼して、甘えることが
できるまで、俺の小姓でいてくれ

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