新選組へ ~ 連理之枝 ~
孤独と絆を知る
何事もなく1日が終わることは
とても、幸せなことだ

朝の巡察で、待ち伏せされ、隊士が1人
ケガをした

戦うことの出来る俺は、屯所で守られて
なんだか、申し訳ない気持ちだ


昼過ぎに、佐々木さんが来た


暇つぶしかよ?


お茶を出す


「誠、後でお前と話がしたい、いいか?」
「はい」


いやな予感しかしない…
佐々木さんに弄られることには、慣れない
本当に、苦手だ…


幹部の方々との話が終わった後


佐々木さんと2人きり、庭にいる

「記憶のこと、話合わせたから」
「 … ありがとうございます」

「お前と慶喜様のこと、俺は…その
偏見とかないから、応援してやる!」


今日の佐々木さんは、いつもより
数段も気持ち悪い


「佐々木さん… どうしたんです?」
「ほら、男同士…な……」

あぁ、佐々木さんは、女だって知らない
勘違いして……

「ちょっと待て!!慶喜様は、衆道では、ない!!」

しっかりと、訂正しておかなければ!!

「しかし、2人は俺から見てもだな」
「佐々木さん、慶喜様の変な噂たてたら
承知しませんから!」

「ふっ…わかっておる!
そうだ、俺が連絡役になったのだ
誠…新選組は、どうだ?」

「野口が切腹したとか、あと……怪我人
前は、戦うのが嫌だったんですけど
待ってるくらいなら、皆を守りたいなって、思うようになりました」

「へぇーお前がねぇー」

「なんです?」
「抱っこしてやろうか?」

「結構です」

後ろに下がった

「はははっ冗談だよ!
夏弥、危ないことは、するな!
と慶喜様からの伝言だ!」

「ここでは、誠です!
気をつけて下さい!」

「わかってるって!!」

それから、散々弄られた


土方さん…助けに来いよ!!

今日こそ、意地悪してやる!!

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