新選組へ ~ 連理之枝 ~
町でバッタリ、梶田と大奥で会ったことのある、河村と相澤に出くわした

土方さんは、丁寧に梶田に挨拶する

その隣で、俺もペコリ

河「へぇー春歩様がねぇー噂は、本当か」

相「本当に覚えてないのか?」

俺「すみません」


こいつらと、そんなに親しくなかったけど
頭を下げた

梶「やめろ!頭を下げる必要は、ない!」

俺「覚えてないんで……」

梶「春歩が覚えてなくても、謝るようなことは、してないだろ?
ただのど忘れだ!
この前、俺のこと少し思い出してたから」


呼び捨てしたことか


俺「すみません、全く覚えてないです」

河「俺をコケにしたことも忘れた?」


…そんなこと、しねぇよ


相「俺は、ボコボコに殴られた」


…んなこと、するかよ!!





……まてよ


記憶がないだけで、したのかも



梶「お前ら、変なこと言うなよ!!
春歩が、そんなことするわけねぇ!!
訂正しろ!!」


俺「梶田さん…したのかも
すみませんでした」 ペコリ


河「行こうぜ」

3人が去って行った


土「誠……」

俺「帰りましょう」


怖い

このまま

知らないとこで、誰かを傷つけて

忘れて

のうのうと生きて

最低じやねぇか…



土方さんにも、何かしてるかも



傷つけてしまって、それでも優しいのは

鬼だから、普通の人間より強いからだ



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