雨恋~雨のちキミ~
気まずい空気のまま歩き出す
隣の席だから、別々に行く理由もないし
だけど何か話題を…と思えば思うほど
何を喋ったらいいのか分からなくて
無言のまま教室まで
「おはよー…。あれ?珍しい組み合わせ」
柚羽があたし達を見て目を丸くする
「里中くんやめて、塩野くんにしたん?」
ニヤッと笑って言うけれど
冗談でも止めてほしい
「ちょー、冗談やって。そんな顔しなや」
塩野くんに聞こえないよう、耳打ちしてくる柚羽
ふと隣を見ると、あたし達のことを気にする風もなく
鞄から教科書やノートを出して机の中に入れていた
「自分ら、何かあった?」
昨日の掃除の時間やさっきのことが脳裏をかすめたものの
柚羽に打ち明けていいものか悩み
曖昧に笑って済ませる
「………ま、えーか。また昼休みにでも聞くわ」
「…うん」
せっかく水月先輩と付き合えることになったのに
先輩との時間は全然ないし
なぜかそれ以外の周囲に振り回されてるし
付き合うって、こんなもん?
付き合うって───
もっとドキドキして、2人の時間を楽しんで
甘くて切なくて…
って………思ってたんやけど、な…
「はぁ───っ…」
肺の中にある空気すべてを出し切る勢いで溜息を吐く
夏を思わせるような紺碧の空に似つかわしくなく
あたしの心の中は灰色の雲でいっぱいだった
隣の席だから、別々に行く理由もないし
だけど何か話題を…と思えば思うほど
何を喋ったらいいのか分からなくて
無言のまま教室まで
「おはよー…。あれ?珍しい組み合わせ」
柚羽があたし達を見て目を丸くする
「里中くんやめて、塩野くんにしたん?」
ニヤッと笑って言うけれど
冗談でも止めてほしい
「ちょー、冗談やって。そんな顔しなや」
塩野くんに聞こえないよう、耳打ちしてくる柚羽
ふと隣を見ると、あたし達のことを気にする風もなく
鞄から教科書やノートを出して机の中に入れていた
「自分ら、何かあった?」
昨日の掃除の時間やさっきのことが脳裏をかすめたものの
柚羽に打ち明けていいものか悩み
曖昧に笑って済ませる
「………ま、えーか。また昼休みにでも聞くわ」
「…うん」
せっかく水月先輩と付き合えることになったのに
先輩との時間は全然ないし
なぜかそれ以外の周囲に振り回されてるし
付き合うって、こんなもん?
付き合うって───
もっとドキドキして、2人の時間を楽しんで
甘くて切なくて…
って………思ってたんやけど、な…
「はぁ───っ…」
肺の中にある空気すべてを出し切る勢いで溜息を吐く
夏を思わせるような紺碧の空に似つかわしくなく
あたしの心の中は灰色の雲でいっぱいだった