君に捧げる花束を
「あ、きーちゃん。」
佳織ちゃんがコーンポタージュを飲みながら、いち早く駆け寄ってくる清花に気がついた。
あの後、みんなの元に行くと、心配と笑われるのを同時にされて、急いで洗ってきたのだった。
「ちょうど函南君が出てきたところだよ!」
まりあが、もっとティッシュいる?というふうにポケットティッシュを振った。
「大丈夫!もう止まったみたい!」
清花は軽く鼻の辺りを触れながら、親指をたてた。
「のんちゃん、お菓子食べ過ぎっしょ。」
美乃莉ちゃんがここに来てからずっーーっと、お菓子を食べ続けている野風を見て、呆れて笑っている。
「美乃莉ちゃん、よく鈴村君の連絡先知ってたね?」
ああ、と言って美乃莉ちゃんが髪をかきあげた。
「あたしも一年の時、弓道部入ってたんだよ。恋愛映画に弓道が出ててさ、その影響と、函南君に憧れて。厳しくて辞めちゃったけど。」
そうだったんだ。辞めちゃったのはもったいないけど、そのおかげで今日、函南君の晴れ姿を見れることになった。