君に捧げる花束を
会いたい人物は、すぐに見つかった。
顧問の先生から、何か話をされている函南君達。
しばらくして、顧問の先生が離れていき、函南はみんなと離れてひとり、矢と弓を持ってどこかへ歩いていく。
清花もそちらに近づいていった。
函南君が行き着いた場所は、人気の無い校舎の裏側だった。
函南はそこで弓だけを持って、静かにイメトレを始めた。
矢がそこにあるつもりで、
弓を掲げて、
弦を弾く素振りをし、
大の字に離す。
右手の曲げたり伸ばしたり、何度も確認を繰り返している。
「覗き見とか、変態かよ。」
どっきーーーん!!
函南君が、頭を巡らしてこちらを仰ぎみた。
「……ばれてた?」
「隠れんの、すげーヘタクソ。」
そういって、ふっと笑った。