君に捧げる花束を









視界の端っこに、美乃莉ちゃん達が見えて。


その中心には北条さんがいた。










何を知りたいかと問われても、その光景だけで充分だった。






席についた途端、タイミング良くチャイムが鳴り響いて1限の訪れを報せた。





なるほど。この時間に来れば、すぐに授業だから気まずい思いをしないで済むな…








そんなことを考えながら、前は早く来れば、その分皆とおしゃべり出来るし。





函南君とも話せる時間だったから、朝は楽しみだったのにな…。







仕舞ったはずの感情が切ないくらい、胸にせり上がってきた。



じわりと目頭が熱くなって、視界が歪んだから、清花は慌てて俯いて、髪の毛で顔を隠したーーー









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