君に捧げる花束を
そんな日々が、当たり前のようになってきて、数日が過ぎていった。
野風。
まりあ。
美乃莉ちゃん達…
そして、函南君とはまったく関わらない日々が続く。
そんな彼の傍らにはいつも北条さんがいた。
そんな北条さんとは対照的に清花はいつもひとりだった。
周りにはたくさん、人がいるのに独りだった。
そしてその理由は明白で。
清花が授業以外で極力、教室にいることを避けていてもクラスという狭い環境では、おのずとその内容が耳に入る。
『芦屋清花は、函南唯人に北条美笛という許嫁がいることを知っていて、盗ろうとしている。』
辛かった。
そんな卑怯なことをするつもりはなかった。
でも結果的にそうなってしまった事に、変わりはないのだ。
自分がどう思っていても相手がそう捉えてしまったらそれまでなんだ。
こんな身勝手な私のせいで函南君にまで、迷惑をかけてしまう。
消えてしまいたいくらい、いたたまれない…!!
何度も襲ってくる身を焦がすような苦しみに耐え兼ねて何度かトイレに掛けこんで、ひとり嗚咽を噛み殺した。