君に捧げる花束を






いや、そんなはずない…!





必死に頭の中で否定した。






さすがに、そんな人道を外れた卑劣な事をするなんて考えたくない。



第一、清花は学校で薬を吸引するときは人目を避けている。



北条さんが、それを知っている可能性は低い。











…でも、ゼロではない。



函南君を取られたくないがために、あっさりといじめという方法に手を染めた北条さん。



もしかしたら…。





清花は心からの悪寒を覚えて両腕で自分の体をぎゅっと抱きしめた。






そんな人が好きな人の婚約者だとしたら、いたたまれない。




もしそうなら…、






いくら私が北条さんにとって、邪魔で排除すべき者だとはいえ。



北条さん…あなたは自分の欲を叶えるために、人を殺そうとしている。




ひとり部屋の片隅で体を抱きしめて、震えと悪寒に耐えた。





< 211 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop