君に捧げる花束を
清花にとって、とりあえず、毎日を生きる事が精一杯だった。
注意していても、うっかりカバンに入れっぱなしの時、薬がなくなっている時があった。
予備を持っていて、薬が無くなる恐怖に怯えることはなくなったのに、最近症状が確実に悪化している。
精神的なものに違いなかった。
日々の中で、北条さんによる行為と、見えない相手と続く攻防は、確実に清花の体と精神を壊していった。
そんなある日、
いつもチャイムと同時にくる勢いの野風が珍しく朝早く登校していて。
なんのためらいもなく、清花の元にやってきた。
すかさず、北条さんの可愛い声が野風を呼び止める。
「野風ちゃん!」
けれど、野風は一切無視して真っ直ぐ清花の元に歩いてきた。
本能的に、これはまずいと感じた。