君に捧げる花束を
「あんたが何を言っても、私は離れないから。
笛は、まりあ達はもちろん、他のクラスメイトにも近寄らせないつもりだよ。
けど、あんたを絶対一人にはさせない。」
もはや、笛呼ばわりをし始めた野風。
抵抗する事をすでにきめているようだった。
そんなことっ…。
大事な幼馴染みまで危険に晒すわけにはいかないよ…。
「の…かぜ…。私は、大丈夫だから。」
「嘘だね。」
野風の呆れ顔は、もう諦めろと言っているように見えた。
こんな時くらい、騙されて欲しいよ。
なんだってお見通しなのね。私が本当は助けを求めていることも。
最初から意地なんて張っても意味なかった。
自由奔放なくせに、どこまでも優しい幼馴染み。
私はいつもあなたに救われるよ…。
押し殺していた悲しい気持ちが、堰を切って溢れ出す。
それでも、泣くまいと唇を噛み締めて目を強くつぶる。
喉がひくつくように痙攣して苦しい。