君に捧げる花束を
ぴりり、と針みたいに研ぎ澄まされた言葉だった。
しばらく二人は見つめあった。
野風が向けてくる、苦しいくらい真剣な眼差しを清花は正面から受け止めた。
遠くで生徒達の声が聞こえる。
どれほど時間が経っただろうか。
ふいに、清花は微笑んだ。
先程までの悲痛な顔が嘘のような、明るい表情だった。
その変化に野風が、はっと驚いたように目を丸くした。
清花はそっと瞳を伏せて首を振った。
「それはできない。」
「なんで?」
「私、どうしてもやらなきゃいけないことがあるの。」
「…それって健康より優先しなきゃならないことなわけ。」
また、沈黙。
さっきより空気が刺々しくなったのは気のせいじゃない。
野風の表情が心配そうに、けれど厳しくこわばる。
いつも、心配かけてごめん。野風。
でもね…。
「そうだよ。」
ーーーー。
清花は…話した。
これから、しようとしていることを。